「山形女性医師ネットワーク」のお知らせ

国立病院機構大阪医療センターの第2回お休みしている女性医師の皆さん!!「そろそろ復帰してみませんか」シンポジウムに参加しました

国立病院機構大阪医療センターでは、2005年11月から「女性医師の勤務環境改善プロジェクト」として、就労形態の柔軟化(フレックスタイムの導入・専門職パートなど)・復職支援研修コースの設定・育児支援(院内保育所の24時間化・病児保育)・環境整備(院内売店の充実・女性用当直室・宿舎の整備など)の取り組みが行われています。
このHPでも、日本医師会「第2回男女共同参画フォーラム」や、日本循環器学会学術集会シンポジウム「女性医師の雇用問題を探る」での、同センターの山崎麻美氏の御発表を紹介してきましたが、このたび、4月19日(土)同センターで、第2回お休みしている女性医師の皆さん!!「そろそろ復帰してみませんか」シンポジウムが開催されましたので、参加してまいりました。

まずは、この取り組みの中心であり、脳外科医師である、国立病院機構大阪医療センター副院長山崎麻美先生からは、取り組みの成果として、2007年7月から院内保育所の24時間化が開始し、2008年4月からは土日祝日の保育も開始したこと、4時間・5時間・6時間などの変則勤務が導入され、女性医師だけでなく男性医師も利用していることなどが紹介され、その結果として、育児休業から2名の女性医師が復帰、またママさん医師復職支援として短時間勤務で、総合内科一般外来・精神科・リハビリテーション科の4名の医師が研修中であり、医師のマンパワーが増加したこと、さらには看護師の離職が減少し、男性医師も働きやすい環境となり、医業収益が増加するなどの効果もあったことが紹介されました。
さらに、同センターで勤務する68名の女性医師の中から5名の若手の医師が、復職を果たしたり、子育てを続けたり、結婚しての生活の変化など、自身の体験を発表されました。みんないろいろ苦労をしながらも大変生き生きと仕事をされている様子が伝わってきました。変則勤務で早く帰る日ができて、小学生のお子さんの帰宅を自宅で迎えてあげる日ができてよかったという話はとてもよいと思いました。

さらに、このシンポジウムを共催した国立病院機構本部近畿ブロックからは、近畿ブロックとして全体で女性医師の復職支援をしていることが紹介されたほか、所属の各病院のうち4病院から院長・副院長などが参加されて、各病院の現況・支援策などが紹介されました。その中で、さる院長先生が、御自身の体験談として、医師である妻が当直の夜、まだミルクの必要な我が子のミルクを作りながらも、何回も泣いて起きるのでつらくなって、試しに自分のおっぱいを含ませて見たが、お乳が出ないので火のついたように泣き出されてしまった話をされたのが、大変印象的でした。医師を妻に持つ夫の話を聞くことができたのも収穫でした。

シンポジウム全体として感じたことは、大阪のほうでは、どうやら育児で離職してしまう女性医師がけっこう多いようだということでした。その最大の理由は、保育所が少ないこと、とくに延長保育や24時間保育の施設が少ないことのようでした。また、フルタイムで働けない育児中の女性医師は休職・離職もやむをえないという意識がまだ残っているように思われ、山形との違いを感じました。山形女性医師ネットワークの機関誌やシンポジウムなどで、会員の体験談でよく出てくる、ママ友や近所の方に一時的に子供を預けるということはあまりないようです。山形県では、もともと農業県のため女性の労働力として認知されており、また全国的に見ても共働きの女性が多く、女性が仕事を持つことへの理解が高いのかもしれません。暖かい助け合いの風土もあって、山形では、女性医師が仕事を続ける条件は比較的恵まれているのかも知れません。

全国でそれぞれの病院が女性医師の支援策を推し進め、男性医師も含めた医師全体の過重労働の解消につながるように望みます。