「山形女性医師ネットワーク」のお知らせ

日本医師会第3回男女共同参画フォーラム

さる7月28日に横浜で開催された、日本医師会の「第3回男女共同参画フォーラム」の報告が、8月20日付けの「日医ニュース」と日本医師会ホームページに掲載されていましたので、概要を紹介します。(日本医師会ホームページの記事はhttp://www.med.or.jp/nichinews/n190820a.html

2005年7月東京で開催された「第1回男女共同参画フォーラム」では『女性医師は何を求め、何を求められているか』、2006年7月大阪の「第2回男女共同参画フォーラム」では、『女性医師バンクに関する諸問題』のパネルディスカッションが行われましたが、(第2回男女共同参画フォーラム参加記はこちら
今年の「第3回男女共同参画フォーラム」は、『医師の勤務環境の改善を目指して』をメインテーマに、2007年7月28日神奈川県総合医療会館で開催されました。参加者は219名とのことです。

 日本医師会唐澤人会長、大久保吉修神奈川県医師会長のあいさつにつづいて、保坂シゲリ日医医師再就業支援事業部長より、支援事業(厚生労働省からの委託)についての報告がありました。
 日本医師会では、女性医師としてのキャリアの継続を可能にすることが重要であるとの視点から、(1)女性医師バンクの創設・運営、(2)長期離職医師の再研修の支援、(3)女性医師の勤務環境の整備についての啓発活動、の三つを柱に事業を行っていることを説明し、今年1月30日から開始した女性医師バンクについては,「正式に発足してから約6カ月になるが,登録数は順調に伸び,就業決定数も増加している」と報告しました。


 添付の資料http://www.med.or.jp/nichinews/n190820m.htmlによれば、7月31日現在の日医女性医師バンクの求人は891件、休職は151件、就業および再研修決定28件、となっています。
 診療科別構成では、求職者全体では内科系41.7%・小児科10.2%・眼科7.5%・耳鼻咽喉科0.4%・皮膚科6.3%・外科系0.4%・整形外科0.8%・形成外科3.1%・産婦人科系8.7%・精神科系3.9%・麻酔科2.8%・その他13.8%であったのに対して、就業決定者では内科系46.4%・小児科25.0%・眼科3.6%・耳鼻咽喉科3.6%・皮膚科10.7%・精神科系7.1%・麻酔科3.6%であり、小児科の割合が高いのが目立ちます。
 また、勤務形態別構成では、求職者の希望では、常勤(当直可)18.5%・常勤(当直不可)5.1%・非常勤またはパート・アルバイト76.4%に対し、就業決定者では、常勤17.9%・非常勤またはパート・アルバイト82.1%でした。ともに非常勤またはパート・アルバイトの割合が高いのが特徴的です。

 さらに保坂氏は、長期離職医師の再研修に関しては、全国各地で受け入れ体制は整えられつつあるが、現実には場所や離職期間・研修可能な時間など、個々の事情があるので、オーダーメイドの研修が必要であると提言しました。

 次に、男女共同参画委員会の中川やよい副委員長・櫻井えつ・小笠原真澄両委員が活動報告を行い、「病院長,病院団体および日本医療機能評価機構への働きかけ」としては、「女性医師の勤務環境の整備に関する病院長、病院開設者・管理者等への講習会」用モデルスライドを作成し、各都道府県医師会に同講習会の共同開催を依頼、平成18年度は全国22府県医師会で同講習会を開催し、今年度は全都道府県医師会で開催予定であることを報告しました。
 また、同委員会からの要請により、唐澤会長名で日本医療機能評価機構に対し、(1)ゆとりのある勤務体制、(2)子育てしながら勤務できる支援体制、(3)休業後の再就業を支援する体制、の三点を「評価項目」に加えるよう求めた要望文書を送付したところ、検討するとの約束が得られたことも報告されました。
 このほか、昨年度は、モデル事業として、「女子医学生,研修医等をサポートするための会」が,全国10カ所で開催されたことなどを紹介しました。
 保育については、現在あるシステムや利用できるサービスを有効に組み合わせ、女性医師の勤務形態を理解し、そのうえで各種制度の利用や手続きに関する情報を提供できるような「育児システム相談員(仮称)」の養成を医師会が中心となって推進することを提案しました。

 引き続き行われたラウンドテーブルディスカッションでは、「女性医師の勤務支援を巡って」をテーマに,松谷有希雄厚労省医政局長「今後の女性医師の活躍を展望する」、大谷泰夫厚労省雇用均等・児童家庭局長「法で定める産休,育休と望まれる育児支援」、板東久美子内閣府男女共同参画局長「政策・方針決定過程への女性の参画の拡大」について講演があり、フロアを交えた総合討論では、参加者が現実に抱えている問題などについて、活発な質疑応答が行われたとのことです。そのなかで、「女性医師の長期離職に関する実態調査」を日本で初めて東京医大・川崎医大の二大学で実施する予定であることが紹介されたとのことです。

 最後に、池田俊彦男女共同参画委員会副委員長から、「第三回男女共同参画フォーラム宣言」の提案があり,満場一致でこれを了承し、羽生田俊常任理事のあいさつで閉会となったとのことです。


以上、興味のある方は、日本医師会のHPの記事も御覧下さい。
だんだんと、全国で活動が広がっていくのが心強いです。