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「山形女性医師ネットワーク」のお知らせ

第4回「Lifestyle-related Disease Seminar ~女性の健康を考える~」を開催しました

 先に御案内しましたとおり、11月20日(水)18時45分から、山形国際ホテルにて、講演会 第4回「Lifestyle-related Disease Seminar ~女性の健康を考える~」を開催いたしました。

 山形女性医師ネットワークでは、「山形女性医師ネットワーク:医学生・研修医との集い」として、2006年3月から、年に1回講演会を開催して、会員・一般医師・男女医学生・研修医との交流を行ってまいりました。2006年3月2007年3月には特別講師を招いての講演会、2008年3月2009年3月には「山形女性医師ネットワーク:医学生・研修医との集い」-シンポジウム「女性医師が仕事を続けるためにⅠ・Ⅱ」を、そして、2010年3月2011年1月2012年1月2013年1月2014年1月に、講演会を開催してまいりました。

  一方、「山形女性医師ネットワーク:医学生・研修医との集い」のサマーバージョンとして、2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年と、毎年7月に気軽な茶和会形式の懇親会「サマーパーティー」を開催してきました。
 懇親会形式が好評のため、2014年度からは、秋にも、同様の「オータムフェスティバル」2014年2015年に開催しました。2016年度からは、秋に講演会を開催したため、「オータムフェスティバル」に代わって、2月に「ウィンターフェスティバル2017」「ウィンターフェスティバル2018」「ウィンターフェスティバル2019」を開催しました。

 2014年から講演会が一時途絶えていましたが、2016年からは、新規の企画として、講演会「Lifestyle-related Disease Seminar ~女性の健康を考える~」を製薬会社との共催で、2016年11月2017年11月2018年11月に開催しています。生活習慣病に関連する基礎研究・臨床研究を行っている山形県内外の女性医師を演者にお招きして御講演をいただいています。

 第4回目の今回は、山形県置賜保健所長 山田 敬子 先生から、『麻しん・風しんを中心とした感染症対策について』、太田西ノ内病院 糖尿病内科 太田 節 先生から、『高度肥満合併2型糖尿病の治療 ~女子力を活かしたチーム医療~』の2つの講演をいただきました。それぞれ、ご専門の立場から、専門分野外の医師・看護師・薬剤師・医学生などにもわかりやすく、かつ最先端の領域まで詳しく解説していただき、大変勉強になりました。
 参加は、医師14名(女性14名)、医学生1名(女性1名)、看護師2名(男性1名、女性1名)、薬剤師1名(女性1名)の、合計18名でした。
  
 山田敬子先生は、感染症の分類(1類~5類)や、感染防止対策の基本についての基礎知識から、2017年3月に山形県で発生した麻しんのアウトブレイクについて、そして、いま必要な麻しんと風しんへの対策まで、詳しくご講演いただきました。2015年3月、世界保健機関により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定され、土着の麻しんウイルスが消失した状態となりました。2017年の山形県での麻しんのアウトブレイクは、インドネシアに旅行した日本人が持ち込んだ輸入ウイルス原因と考えられ、初発患者を含め、他者への感染が確認された患者はワクチンの2回接種を行っていなかったこと、2回接種していた患者から他者への感染は認められなかったことから、麻しんの排除状態を維持するためには、 ワクチンの2回接種が重要であることが確認されました。(参考文献山形県における麻しんのアウトブレイクについて、IASR Vol. 39 p54-55: 2018年4月号、:国立感染症研究所)
 風しんについては、制度上一回も予防接種を行っていない現在40~57歳の男性について、2019年度から3年間、風しんの抗体検査と予防接種を原則無料で受けられるクーポンを自治体が配っている(実際は麻しんワクチンも一種に接種できる)ので対象年齢の男性にぜひ利用するよう情報伝達してほしいとのお話がありました。
 病院長である会員医師から、医療従事者に対するワクチン対策について質問がありました。また、妊婦の風しんワクチンに携わっている産婦人科医師からは、風しんワクチンを2回摂種しても抗体価が上がらないときの対応などの質問がありました。医療関係者のためのワクチンガイドラインとして、日本環境感染学会のホームページに掲載されている医療関係者のためのワクチンガイドライン 第2版を紹介いただきました。このガイドラインで強調されているのは、
 ①ワクチン接種前の抗体価検査は必須でないこと
 ②2回の接種後に抗体価検査を繰り返す必要のないこと
 ③医療従事者向けに抗体価基準が高めに設定されていること
 ④上記の基準を満たすためにワクチン接種を繰り返す必要はないこと
とのことでした。

 太田 節先生の講演では、高度肥満合併2型糖尿病の治療について、大変きめ細やかな指導の実際をご紹介いただきました。糖尿病治療においては、患者の治療コントロールは、男性医師より女性医師が優れているという調査結果が紹介されました。高度肥満の治療における基本は、患者自身が毎日体重測定を行ってグラフにつけること、食べたものを記録すること、患者に欠けている食事についての基本知識をそれぞれに合わせて補っていくこと、具体的な食事内容を適切に指示すること、そして、これらを如何に医師が多職種とともに支えていくかなど、具体的な知恵がいっぱい詰まった講演で非常に勉強になりました。高度肥満症での食事療法の基本は、①食事前に、茶500mlとガム(無糖)をとる、②野菜を先に、硬いものを食べる、③米飯・おかずは半分量、③間食、ジュースをやめる、⑤野菜・食物繊維は好きなだけ、とのことでした。会員からは、小児の肥満への対応について、職域や地域保健へ肥満対策をいかに広げていくかなど、多くの質問が出ました。

 大変興味深い内容で勉強になったとともに、女性医師がそれぞれに活躍されている様子を知って、同じ女性として大変心強く思いました。
 今後も、みなさまに興味を持っていただけるテーマを選んで、年1回開催していきたいと考えております。

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            講演会プログラム
「Lifestyle-related Disease Seminar ~女性の健康を考える~」
日時:2019年11月20日(水)18:45~20:30
場所:山形国際ホテル 
    〒990-0039 山形市香澄町3-4-5 TEL:023-633-1313 

特別講演1:『麻しん・風しんを中心とした感染症対策について
 山形県置賜保健所長  山田 敬子 先生
 
特別講演2:『高度肥満合併2型糖尿病の治療 ~女子力を活かしたチーム医療~
 太田西ノ内病院 糖尿病内科  太田 節 先生 

会費:1,000円(山形女性医師ネットワーク会員、および一般医師)
    学生・研修医・薬剤師・メディカルスタッフは無料

*臨時託児所を準備しております(事前にご予約下さい)。
*講演会終了後に情報交換会を予定しております。

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