「山形女性医師ネットワーク」のお知らせ

3月11日発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から10日が過ぎて

この度の東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された多くの方々に謹んでお見舞い申し上げます。

2011年3月11日(金)14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震から10日がたちました。
山形県内陸では、震度5強から震度4とのことでしたが、今まで経験したことのない強い、長い長い揺れが続きました。→気象庁HP掲載の各地の震度、 気象庁HP掲載の「3月11日~16日に地震情報を発表した地震の震源及び震度」

山形市内は、かなり揺れたものの、実際に建物や地割れなどの被害はなく、(中山町の道路で亀裂・陥没ができたそうです)、水道やガスは止まりませんでしたが、電気は直後から停電し、道路の信号機もほとんどが動いていませんでした。私の勤務している病院は自家発電を開始しましたが、発電用の重油の備蓄が2日分しかなく、翌日の12日午前に東北電力の電気が復帰した時には、本当に安心しました。山形県内は12日中に全地域が停電から回復しました。11日は在宅酸素療法の患者さんたちが停電で在宅酸素の機械が動かないため、次々と来院され入院していました。私自身としても、家庭では一晩だけの停電でしたが、それでもかなり大変で、如何に電気に依存した生活をしているか思い知らされました。

16日からは電力不足のため、東北電力計画停電が実施される予定となり、当院も17日17時~20時停電の予定となって、対応に追われました。自家発電の重油は追加が来て丸5日分は確保しているものの、自家発電中は大電力の医療機器は同時にいくつは稼動できません。実際には水力発電の増加と復旧遅れのため電力需要の伸びが予想を下回ったことなどで、3月27日までは予定停電は実施されないことになりほっとしています。

病院としての現在の最大の課題は、普段ほとんど宮城県経由だった物流システムが壊れたための、ガソリンはじめ医薬品・医療材料が不足していることです。14日からは、すべての処方薬は14日までに制限し、延期できる予定手術は中止し、被害の大きい隣県の宮城県・福島県からの患者さんの広域搬送・緊急手術を中心とした体制に変更しています。職員の通勤のためのガソリン不足も大変で、病院の一角にガソリン不足などで帰宅できない職員用の仮眠場所も設置されました。

被害の大きい隣県の宮城県・福島県からの避難者が日に日に増えており、山形市の避難所や親戚・知人宅へ非難してきた方が、薬の処方のため来院される数もどんどん増加しています。

山形空港は現在24時間空港になって、災害救助のヘリの拠点となっているほか、JALの大阪伊丹・東京羽田への定期便のほか、臨時便が大幅に増加し、廃止になった山形-札幌便も臨時便として復活しています。もともと山形-仙台、山形-新潟、山形-鶴岡のバスが運行されている山形は、現在重要な交通の要となっています。山形県HPの「仙台、東京、大阪、新潟方面と山形間の公共交通による移動手段」(各国語での案内図へリンク、わかりやすい)

街中では、ガソリンスタンドで給油の順番を待つ長い長い自動車の列ができていますが、バスに乗る人が増え、自転車に乗っている人やリュックをしょって歩いている人がめだって増えてきました。→山交バスHP

いろいろ大変な時期ですが、被災地から避難してきた方々を支えながら、東北全体として復興していくため、山形県人のひとりひとりが、がんばっていきましょう。 
(文責・山形女性医師ネットワーク会長)